屈曲の頻度
姿勢による腰痛の原因の3番目の要因は、屈曲の頻度です。
- 前かがみの姿勢で洗顔をする。
- 床であぐらをかいて座る。
- ソファーに寝そべるようにしてもたれかかっている。
- ソファーの上で足を組んで座る。
- 背中を丸めて机に向かっている。
- 椅子に浅く腰掛けて、足を投げ出して座る。
- 通勤電車の車内で、ドアなどに背中から寄りかかっている。
- 車に乗っているとき、シートを倒して背中を丸めて座っている。
- 休日は中腰でガーデニングを楽しんでいる。
- ベッドで横向きで丸くなって眠っている。
この中に当てはまるものはあるでしょうか。 全てこれは背中を丸くしている姿勢になっています。 いかに日常生活で背を丸めた姿勢を取り続け、伸ばす方向への動かせる範囲を失うような生活をしているか、容易に理解できると思います。 脊骨を最大限に屈曲する機会は多くても、最大限に伸展する機会はごくわずかです。 したがって、腰痛に悩んでいる人は繰り返して背中から腰を伸ばす時間を、毎日の生活に取り入れることをお勧めします。
理論的に腰を伸ばす運動をすれば、椎間板の繊維輪の後方に加わるストレスが減少し、また髄核を椎間板前方に移動します。 これは椎間板ヘルニアと呼ばれる、髄核の突出や脱出が起こるという現象に対して、反対向きの動作になります。 そして腰椎を伸展した状態を維持できれば、椎間板に加わる圧力を減少できます。 腰痛や再発を防止する対策として、長時間の体を曲げた姿勢をリセットする手段として、体を伸ばすという事は簡単で論理的な方法です。
※腰を伸ばすことで強い痛みの出る方は、専門家に相談することをお勧めします。